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        『里佳』 


                 なかなかさんから頂きました 


第1話      誘惑




 今夜だ……
 俺は,ついに待ち焦がれたときが訪れたのを感じた。
 今日は金曜日。週末だ。
 帰宅した俺は,日曜の夜まで誰も帰ってこないことを知っている。
『じゃあ,温泉に行ってくるからね。食事は里佳ちゃんが,腕によりをかけて作ってくれると言ってるし,何も心配はないでしょ?』
 心配など,あるわけがない。
 だいたい,俺だって,もういい歳をした大人の男だ。
 それよりも…
 俺は,胸の高鳴りを抑えるのがやっとだった。
 ついに,このときがきたんだ…
 そう……親がこの旅行を言い出してから,ずっと待ち続けていたこと。
 今日から……日曜の夜までは里佳と2人きりになる。
 これがチャンスでなければ,いったい何だというのだろう。
 俺は,今夜……里佳を抱く。
 抵抗されれば,レイプになってもかまわない。
 とにかく,あの体を俺のモノにできればいい。
 美しく成長した……あの従妹を。


 身長163センチという,スラリとした長身の体型。
 それでいながら,キュッと締まったウエストと,小振りながらもふっくらとした形のいい胸と尻。
 それに,細長くも柔らかな曲線に満ちた脚は,見ているだけで溜息が出るほど……いや,見ていなくとも,恍惚とした気分でボーッと思い出してしまうほど魅力的だった。
 半年前……長い黒髪を垂らし,制服姿で俺の前に現れた里佳。
『しばらくお世話になります。お久しぶり,お兄ちゃん』
 そう透き通った声で頭を下げ,にっこりと微笑んだ里佳の美しい顔に,俺は一瞬で心を奪われてしまっていた。
 この家に来た理由が,親の都合とか,引っ越し後の学校の利便性とか言っていたようだったが,よく覚えていない。
 ただ,ドキドキと心臓が高鳴る苦しさと,目を離すことができずにボゥと見つめ続けた里佳の柔らかな微笑みを記憶している。
 この日,俺は,いつか里佳を必ず自分のモノにすると決めたのだった。



 その日から今日までの半年間,俺はただひたすら待ち続け,耐え続けた。
 真夏の風呂上がりの,ほんのりと紅く上気した頬と,軽装な恰好から露わな白く長い手足に。
 雨に降られて帰ってきた日の,ブラウスから透ける肌と,膨らみを包んだ純白のブラジャーに。
 長い髪を耳まで上げ,白いうなじを横顔で見せつけて夏祭りに出かけていった……濃紺な生地に紅い花柄の,しっとりとした浴衣姿に。
 そして……俺に家庭教師をせがみ,部屋のテーブルで密着せんばかりに顔と体を近づけてくる夜に。
 長い睫毛。
 くらくらと目眩がしそうな甘い匂い…
 柔らかく,全幅の親愛の情を向けてくる美しい微笑み……
 いつもいつも,思わず押し倒してしまいたくなる衝動に,俺は必死で耐え続けてきた。

 だから……
 俺が,どす黒い欲望に囚われた目で,里佳の可憐な姿を見つめてしまうのは仕方がないことなのだ。
 里佳が,無防備に,俺の欲情を煽り続けてきたのだから。
 里佳に,そのつもりがあったのかどうかなんて,関係がないし意味をもたない。
 現に,こうして,俺は里佳に強烈な性的欲望を感じ続けてきた。
 これ以上は,もう我慢ができない。
 里佳が,俺を誘惑してきたんだ。
 だから……
 これからのことは……里佳自身の報いなのだ。


「お兄ちゃんの,お口に合うかどうか分からないけど?」
 里佳は,そう言いながら,嬉しそうに出来上がった料理をテーブルに運んでくる。
 その姿に,何とも言えず甘いものが胸に込み上げてくる。
 汚しがいのある……明るく,可憐で健康的な笑顔だ。
「いやいや,里佳がつくってくれたものなら,男として美味しく食べなきゃ駄目だろ」
「ふぅーん,それはどういう意味なのかなぁー? 本当は,美味しくないことを暗に言っているのかなぁー?」
 両手を腰に当て,顎を軽くしゃくってみせ,里佳は悪戯っぽく笑い,そして次の料理を運びにかかる。
「でも…張り切って,ちょっと作りすぎちゃったかもしれない。デザートまでたどりつけるかなあ……いい? お兄ちゃん,たくさん食べてね?」
「いいさ。せっかく里佳が一生懸命に作ってくれたんだ。何だって食べるよ。今日は,里佳の料理だと思って,ずっと楽しみにしていたんだからさ」
「え……ふぅーん……そうなんだぁ……」
 俺の意図にも気づかず,里佳は少し照れたように,頬を赤らめて後ろを向いた。
……美味しい食事の後は……お前自身が,俺のデザートになるのさ……可愛い顔して,随分とエロい腰つきで,お兄ちゃんを誘惑するじゃないか。本当に楽しみだよ……
 俺は,口元をつり上げた。
 小振りに揺れる尻を見つめ……視姦を楽しむ。
 後ろから四つん這いで犯してやる想像に耽りながら,俺はもうすぐやって来る時間に思いをはせた。

 テーブルで2人,向かい合わせで食事をしている間,里佳はずっとニコニコと嬉しそうだった。
「みんな,今頃どうしているかなあ? ね? きっと凄く楽しんでいるよね?」
「どんなところなのかなあ……ホテルの名前も,素敵な感じだったし…いいなあ」
 しかし,言葉で言っているほどには,羨ましそうな表情はしていない。
 何か話したくて,話をすること自体が楽しいという感じだった。
 俺は苦笑した。
 こういうときの里佳は,まるで恋人と一緒であるかのような瞳を向けてきて,本当に可愛い。
 そして,可愛ければ,可愛いほど……期待に,股間のモノが硬く強張る。
「何だ。そんなに行きたかったのなら,一緒に連れていってもらえばよかったじゃないか。最初は,『勉強ばっかりじゃなくて,たまにはどう?』…って誘われてたろ?」
「え……」
 俺の軽い言葉に,里佳は初めて黙り込んだ。
 何か戸惑うような,自分の気持ちをどう言えばよいのか,考える顔になり……
「あの…ね……えっと……お兄ちゃん? お兄ちゃんは…独りでも平気だった?」
 返ってくる言葉を予想するかのような,妙に所在無さげな顔。
 邪魔者扱い……とまでは思わなくとも,自分が残ったことが俺の役に立っていないのか気になるのだろう。
 俺は,再び苦笑した。
「冗談だよ。里佳が一緒にいてくれて楽しいよ。おかげで,仕事の疲れも吹っ飛んだ。だから……そうだな。そんなに温泉に行きたければ,里佳の夏休みにでも連れていってやろうか?」
 里佳の顔が,パッと輝いた。
「ええっ,本当!? お兄ちゃんが連れて行ってくれるの? 嘘じゃないよね?」
「もちろんだよ。寂しいお兄ちゃんの今夜を,せいいっぱい楽しくさせてくれる里佳への……ささやかなお礼さ」
 意味深な俺の言葉が,里佳に分かるはずもない。
「嬉しいっ! 絶対だからね,約束よ? いい?」
「ああ,絶対,約束だ」
 俺は内心,ニヤニヤとしていた。
 豪華に1週間くらいのホテル宿泊というのも悪くない。
 今夜,俺たちは1つになる……
 そして,そのときの温泉旅行では,たっぶり愛し合う日々を送ることになるだろう。




「じゃ,お休みなさーい。明日,早起きしなかったら寝ていても起こしに行くからね!」
 ティーシャツに短パンという,肌も露わな姿で悪戯っぽく笑う里佳の姿。


マウスを画像にロールオーバー+クリック。離すと元画像に!すごい
(なかなかさん、やり方教えてくれてありがとうございます)


 里佳は,自分がどれだけ男を誘い,欲情させているか分かっていない。
 まったく,罪作りな女だ。
 だから,お前はこれからその報いを受けるんだ。
「それもいいな。待っているよ」
 俺は目を細めた。
 スレンダーな体つきながら,色気に溢れた形のいい胸,お尻,太腿……そして,うっすらと浮かんでいる下着のライン。
 少し,意識を集中するだけで,里佳の下着姿が容易に想像できる。




……もうすぐ……誰にも見せたことがないその姿……お兄ちゃんに見せてもらうよ……
 里佳は知らない。
 里佳の食事の中には,準備の隙を見て,あるモノが入れられていたことを。
 体が火照り疼き,男が欲しくて欲しくて堪らなくなる……媚薬。
 今日というこの日のために用意していたモノを,里佳は何も気づかずに食べた。
 あと30分もすれば,かつて経験したことのない疼きに見舞われることだろう。
 性感を昂ぶらせ,激しい肉欲の疼きを覚えたとき,里佳はどんな女の貌を見せるのだろう。
 どんな声を上げるのだろう。
……くくくっ…今夜は,眠れないかもな…初の快感と絶頂というヤツを教えてやるよ……
 俺は,はやる心を抑えて,ひたすらそのときを待った。




 そろそろか……
 普通ならば,寝静まっている時刻だ。
 だが,里佳は今頃……
 俺は,真っ暗な家の中,明かりも付けずに階段をゆっくりと上った。
 足音を忍ばせ,里佳の部屋のドアを,ゆっくりと静かに開ける。
 案の定。
 部屋の中からは……俺の耳に,くぐもった声が聞こえてきた。

「はぁ…っ……あぁ…んっ……く,う…あん……」
 真っ暗な闇の中の……押し殺した苦しげな声。
 とても,普段の里佳の姿からは想像できないが,確かに里佳の声だった。
 はぁはぁと荒く息を弾ませた里佳は,訳の分からない体の変調に為す術もなく翻弄されているのだろう。
「里佳……」
「あっ……うぅ…ん……お…兄ちゃん…っ…?」
 俺は,部屋の明かりを付け,顔を向けた。
 熱病のような,内側から燃え上がってくる体の熱に耐えかね,ベッドの上で体をくねらせている里佳の姿態。
 その瞳は,潤みを帯び,自分でも気づかない何かを求め訴えている。
「お兄…ちゃん……っ……体が熱くて…何だか変…なの……苦しくて…どうすればいいのか……」
 救いを求める,濡れた憂いの瞳。
 何と美しく,何と艶っぽく……そして何て蠱惑的な貌であることか。
 見つめる俺の脳が痺れ,全身の血液が沸騰した。
 メチャメチャにしてやりたい……
 強烈な衝動が沸き起こる。
 道で擦れ違えば,ほとんどの男は,思わず振り返ってしまうだろうほどの美少女。
 そんな里佳が,沸き上がる激しい性欲にどうしていいか分からず,ただ体を丸めて震えているのは,背筋に戦慄が奔るほど美しかった。
「里佳…苦しいだろ? 今から楽にしてやるからな……」
 ごくっと唾を飲み込む。
 俺は,黒い革手錠を手に,ゆっくりと里佳に近づいた。




第一話終わり












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