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『里佳』
なかなかさんから頂きました
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第3話 甘い言葉 2 映画館の中。 横に座ってきた男の人の手が,私の脚に触れてくる。 ……ん…っ………こんなところで……痴漢…だなんて…っ…… 抵抗しない私のことを嘲笑うかのように,スカートの中を奥へ奥へと這い進んでくる指。 ……あ…ぁあぁ…っ………や,やめて…っ…… 太腿に,イヤらしい感触が奔る。 私は,お兄ちゃんに気づかれないよう,小さく身をよじった。 最初は,よく分からなかった。 けれど,じわっと太腿を掴み,服越しに撫でてくる大きな手を感じ取ったとき,私は文字通り息が止まった。 ……嘘…っ……どうして…… 初めて出遭う『痴漢』という言葉の響きに,ドキンとする。 自分が,そんなことをされるなんて… 痴漢なんて,今までされたことも考えたこともない。 話には聞いたことはあるけど,人が周りにいる映画館という場所で,こんなに堂々と触ってくるなんて,とても現実として考えられることではなかった。 ……どうして…っ……こんなところ…で…ぁ…っ…… だんだん大胆に,太腿を撫で回し始める大きな手。 そんな風に触ってくる男の人が理解できず,何か別の生き物のような気さえしてくる。 私は緊張のあまり,反応を示すことさえもできなかった。 じっと前を…映画スクリーンに視線を向けたままで,撫でられる太腿に神経が集中する。 何事もないかのようにしている私は……けれど,もう何も見ていなかった。 ……抵抗…しなきゃ……声を出さなければ…… お兄ちゃんに,助けを求めなければ…… そうすれば…… それは分かっているのに,心臓の鼓動がドキドキと激しくなるだけで何もできない。 ……どうしよう………どうしよう…… 私が,抵抗できない女だということが分かったのだろうか。 痴漢されているという事実に,驚き身動きができないでじっとしている私の反応を見定めたように……スカートの中に入った手が,そろりそろりと這い進んでくる。 ……あ…ぁっ……手が…入ってくる…っ…… スカートの中で,太腿が直接撫でられる。 そのイヤらしい感触……ぞくっとした。 ……っ…う…うぅっ……触らない…でっ…… しかし,抵抗もしない状態では指が離れていくはずもなく,太腿の外側から次第に内側の方へと,よりイヤらしさを感じてしまう敏感なラインに手が入ってくる。 ゾクゾクとした感触が,男の人の指の動きに合わせて,太腿を内側へと奔った。 「…っぅ…」 思わず,声が出そうになる。 私は,映画のスクリーンから顔を逸らすこともできず,触られる太腿を震わせ,両手をギュッと握り締めた。 「…っうぅ…ん」 外見上は,動きもなくよく見えない男の人の手。 だけど,服の中に突っ込まれた手は,私のスカートの奥まで我が物顔に這い回り,ショーツ越しのアソコに指を押し当てていた。 ズキンとする刺激が,ソコに奔る。 ……嫌っ……触らないで…っ…… 捲り上がろうとするスカートを押さえ,腰を後ろに退いても,追いすがってくる指からは逃れることができない。 「…ん…んん…っ……」 私は,漏れそうになる声を吐息に変え,小さく喘いでいた。 スカートの中の指は,悠々と私の敏感な処を触ってくる。 どこがそうか分かるのか,ピッタリと押しつけた指先で軽くなぞるように,ソコの中央を上下に擦り上げてくる。 ……私…どうすれば……こんなこと嫌…なのに……ぁ…ぅっ…私の体…触らないで…… スカートの生地に浮かび上がり,もぞもぞと蠢く手。 もう,どうしようもなかった。 「はぁ…はぁ……っ…ぁ…」 緊張と羞恥に,息が上がってくる。 私の意識は,ショーツ越しにソコをなぞる痴漢の指に向けられ,その様子を脳裏に浮かび上がらせていた。 懸命にスカートを押さえていたけれど,いつの間にかそれも形だけのものになってしまっている。 吸い取られていくように力が抜け落ち,痺れていく腰。 何か……堪らない感覚が押し寄せてくる。 それは,昨夜,お兄ちゃんに媚薬を飲まされたときに,どうしようもなく感じていたものと似ていた。 頭の中が,ボゥとしてくる。 体が熱くなってくる。 ……嫌……こんなこと…駄目……… 私は,痴漢に触られているソコが,濡れていることを知った。 「お姉ちゃん,ココを触られて気持ちいいのか? 濡れてるぜ? 彼氏にこんな姿,見られたくはないだろ? だったら協力しろよ」 男の人の囁きが耳元で聞こえ,私はビクンとした。 それは,とても下品な感じで……そんな人の手にソコを触られるなんて,身をよじりたいほどの嫌悪感が込み上げてくる。 私は,そっとお兄ちゃんの方を覗い見た。 そして…ホッとする。 お兄ちゃんは,周りのことが,もうまったく意識にない感じで映画スクリーンを真っ直ぐ見つめていた。 いつもそうなのだ。 ドラマとか映画とか,家で一緒に観ていても,すぐにハマりこんでしまう。 声をかけても,途中で私がいなくなったとしても……気づかない。 だから,いつも私はふくれて,テレビの前に立ち塞がって恨み言を言っていたけれど… 「彼氏,全然気づいてないぜ……よかったな。これなら,お姉ちゃんさえじっとしてれば気づかれないで済むぜ。こんな恥ずかしい姿,見られたくないだろ? だったら,協力するんだな」 「……ん…っ…」 片脚が,ぐっと痴漢の方に引き寄せられた。 自然と,閉じた脚が,男の人の方に向かって奥まで開かされる恰好になる。 「ふふふ……可愛いパンティが,丸見えだぜぇ……恥ずかしいか,お姉ちゃん? 今から,この中もたっぷりと触ってやるから,じっとしてろよな」 私は,唇を噛んだ。 いたぶるように,そろそろと太腿の上まで捲り上げられたワンピースのスカート。 すっかり露わにされたショーツが,じっくりと見られているのが分かる。 ……こんな男の人に…見られて……いいように触られるなんて……… 私は,顔を背ける。 自分の……太腿や下着を剥き出しにした姿も,痴漢の方も見る事ができなかった。 「静かにしてるんだな。大人しくしてりゃ,気持ちよくしてやるからよ」 「んっ…っ……ぁっ…うぅっ…」 痴漢の手が,誘い込まれるようにスッと腰の奥へと滑り込んでくる。 ショーツの中に,痴漢の指が入ってきた。 体が震える。 ……お願い……お兄ちゃん…気づかないで…… 私は,懸命に歯を食い縛って,痴漢の指に耐えようとした。 突っ込まれた手が,私のソコに直接触れる。 「…っ…あ………ん…んうぅ…っ…」 昨夜,初めてお兄ちゃんを受け容れたソコは,ズキンズキンと痛みを訴えていた。 でも,それなのに…… 体の奥底からの何かが,私のソコを熱く濡らしている。 そんなのって……悔しくて,悲しくて堪らない。 「お姉ちゃん,痴漢されてるのにこんなに感じてていいのかよ? 可愛い顔して,凄ぇイヤらしい体してるじゃねぇか。こういうことが,よっぽど好きなんだな」 私は,小さく顔を振って否定する。 違う。感じてなんかない… こんなの,気持ちよくなんかない… 「ぁっ……く,っ…」 私は,痴漢の腕を押さえた。 涙が出てくる。 「へへへっ,イキそうか? このままイカせてやろうか? ほれほれ,コレがいいか?」 指先が,熱く濡れたソコを,上下に往復してヌルヌルと擦り上げる……何度も何度も。 頭の中では,昨夜何度も感じた白いものが閃き,腰が電気のように奔る刺激にビクビクと小さく跳ねる。 ……も…もう……私…っ…… 追い詰められていくのに,何もできない。 痴漢の為すがまま,されるがままだった。 私は,シートに背中をぐったりと預け,体からすべての抵抗する力も意思も抜け落ちていくのを実感していた。 両手で掴んだ痴漢の手を,ショーツの中から引き離すこともできず…… ただ,せめて声を漏らすまいと,天井に顔を向けて小さく喘いでいた。 そのとき…… 「おい,俺の女に何をしている」 怒りを滲ませた声が聞こえる。 はっとした私の目に映ったのは……立ち上がり,私と痴漢の間に割って入ってきたお兄ちゃんの姿だった。 大通りから続く,公園の遊歩道を歩く。 鮮やかな空色の下を歩いても,里佳の沈痛な表情はなかなか晴れないでいた。 ……まったく…忌々しい…… 俺は,心の中で毒づいていた。 せっかく,里佳の気分を変えようとしていた矢先に…… あの男も,余計なことをしてくれたものだ。 昨夜は俺に犯され,そして今日は見知らぬ男に映画館で痴漢され……それでは,清らかな里佳に落ち込むなという方が無理だろう。 ……しかし……こうなったら,こうなったで,あとは好きなように犯し続けてセックス漬けにしてやるか……遅かれ早かれ,いずれはそうなるんだ…… そう考えつつ,横を振り向いたとき… 「ごめんなさい……」 呟くように声が聞こえた。 俺の顔を見ることができずに俯き,細い肩を震わせる姿。 ……なるほど…… 俺は理解した。 多分里佳は,俺が考えているよりも強く,『俺の女』であるところに自分の位置を置いたのだ。 いろいろなことが,「純」にできている里佳。 昨夜……決して望んだことではないとしても,自分のせいでこうなってしまったからには,贖罪として仕方がないとでも思ったのか。 そして……先ほどの,里佳の姿態。 思いがけず,痴漢の指に感じてしまったのは媚薬の力が大きい。 しかし,それを知らない里佳にとっては,自分が許せないもとになっているのかもしれない。 「ごめんなさい……お兄ちゃん…私……」 許しを請うのは,『俺の女』となったのに,痴漢という他の男につけいられてしまったことなのか,痴漢されて体を反応させてしまったことなのか。 ……確かにな……お前が悪い…… 俺は,目を細めた。 男を誘う体をした,お前が悪い… 嫌だと言いながら,色香を漂わせて男を惹きつけるお前が悪い… ……だから今夜,お前が罰を受けるのは,仕方ないことだよなぁ?…… 憂いの瞳を長い睫毛で伏せた,悲哀のこもる里佳の美貌に,ムクムクと疼くような劣情が沸き上がってくる。 だが,その楽しみは帰宅してからのことだ。 今は『俺の女』としての,里佳の味を高めてやればいい。 俺は,里佳の手を取った。 「そうだな。痴漢なんかに遭った里佳には,あとでお仕置きをくれてやる。覚悟しておくんだな。だが,それでお仕舞いだ。だから,もう心配するな」 「お兄…ちゃん…」 「いいな。次に何処に行くかは,もう決めてあるんだ。まずは,とっておきの店でランチにしよう。ここは,きっと里佳の気分も変わるぞ。それから…里佳のピアノの発表会も近いようだからな。衣装をあれこれと見に行こう。そうだな,里佳にピッタリのを見つくろってもらうか。そして,ラストは水族館だ。里佳にはあまり分からないだろうが……閉館間近の水族館というのもいいもんだぞ。どうだ,いい計画だろ? だからな,気分を変えて楽しもう」 歩き出す。 里佳は,何も言わなかった。 ただ,しなやかな白く長い手が,すがりつくように腕に絡みついてきた。 目の前の,巨大な円柱形をした水槽で,無数の魚がゆらゆらと漂う。 音の無い,無重力のような空間……それを,私は黙って見つめていた。 『あとでお仕置きをくれてやる』 お兄ちゃんの意地悪な言葉が,胸に残っている。 ……本当に意地悪…… けれど,それで楽になったのも確かだった。 私の悪い癖……いろいろと考えるのを,やめることができた。 優しく慰められても,こうはならなかったかもしれない。 『俺の女』と決められ,『お仕置きをくれてやる。それで仕舞いだ』と言われ,その後は本当に,特段の気遣いの言葉も無く,あちこちに連れて行かれた。 『里佳,お前は俺の女だ。もう他の男に誘われないように,側を離れるなよ』 そう言って,私の手を引いたお兄ちゃんの言葉が蘇ってくる。 ……私,お兄ちゃんの女に……されたんだ…… その証に,指輪をつけられ… お兄ちゃんの女としての身なりを整えるために,いろいろな衣装を選ばれ… そして,きっと今夜も……お兄ちゃんに抱かれる。 私自身が,お兄ちゃんでいっぱいにされてしまう…… ……お兄ちゃんのことしか…考えられないように……されてしまうんだ…… そのときのことを考えるだけで,頭の中が緊張でどうにかなりそうだった。 体が,熱く火照ってくる。 だから…… この静かで,微かな照明だけで閉ざされた別世界のような空間は,とてもありがたかった。 「不思議な感じ……このガラス1枚の,こちらと向こうでは世界が違うなんて…」 当たり前だと思っていたこととは……単純に,ひどく浅薄なものの見方しかできていなかったということなのかもしれない。 何だか,自分のようだと思う。 時刻的にはまだ夕方だが,静かになった館内では,人影ももうまばらだった。 ライトアップされた水槽の影,薄暗くなったコーナーで,私は後ろから抱き寄せられた。 「……っ…ん」 大きな体が密着してくる。 今日初めて……お兄ちゃんの唇が与えられた。
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